愛着障害は世代間で連鎖する【後編】連鎖を断ち切るために

愛着障害を克服できないまま親になり、子どもを愛せない親の事例をご紹介します

子を持つ喜びを感じることができなかった沙織さんのケース

沙織さん(58歳)の両親は沙織さんが3歳の時に離婚しました。

母親に引き取られた後、お母さんは沙織さんが5歳の時に、生活苦を理由に蒸発してしまいました。

施設に引き取られた沙織さんが中学を卒業する頃、お母さんが再婚していることがわかり、沙織さんは再びお母さんと再婚相手、そしてその間に生まれていた弟と妹と暮らすことに。

お母さんと暮らせることを喜んでいた沙織さんでしたが、お母さんの方は、本当は沙織さんを引き取りたいわけではなかったことが、すぐにわかりました。

何しろ再婚した年下の夫に、沙織さんの存在を知らせていなかったので、最初は親戚の子どもだとごまかしていたくらいです。

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