大人の愛着障害「傷つきやすい」事例 公認心理師 中野日出美

愛着障害が「自己肯定感」を傷つけ、ほんのささいなことでも傷ついてしまう事例をご紹介します。

 何かと被害者意識が強い貴史さんのケース

貴史さん(38歳)は、

「今度こそ会社を辞めてやる!」

と。大学時代の友人にぼやいています。

貴史さんいわく

「直属の上司は、自分を目の敵にしている。

他の人だったら許されることが、俺だけには厳しい。

それもこれも、俺が二流大学出身だからだ。

うちの会社は、国立大卒か有名私大卒が多い。

直属の上司も、自分の後輩には甘いくせに、

俺にはネチネチと嫌みを言い続けるパワハラだよ!」

貴史さんはちょっとしたことで、すぐにカッとなってしまう
ところがあります。

かと思えば、何もそこまでというくらい、
上司や取引先の人にへつらってしまうことも・・・

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