愛着障害が人間関係をダメにする「DVを受ける」事例 公認心理師 中野日出美

愛着障害が人間関係をダメにして、いつも他人に振り回されてしまう事例をご紹介します。

彼からDVを受けている佐知代さんのケース

佐知代さん(29歳)が同棲している彼は、焼きもち焼きで、佐知代さんが友達と食事に行くのはもちろん、メールのやり取りや電話をすることさえも嫌がります。

だから、できるだけ仕事以外では外出しないようにしていますが、どうしても断れない付き合いでも、彼はすごく怒ります。

彼が言うことを素直に聞かないと、最近では怒鳴ったり、叩いたり、物を投げつけてきたりするようになりました。

でも、嵐が収まると「本当にごめんねもう絶対にしないから、俺は佐知代がいないとダメなんだ」と泣くそうです。

そんな彼の涙を見るとつい

「この人は寂しい人なんだ。私がいないと本当にダメになってしまう」

と思い、毎回許してしまうのです。

それに暴力を振った後の彼は反省していて、とても優しいともいいます。

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