5日間で学ぶ「大人の愛着障害」を克服する集中講座(4日目)

【4日目】愛着で傷ついた公認心理師が発見!「心のOS」を書き替える科学的な方法

今日の世界一わかりやすい まとめ
  • 「心のOS」のバージョンアップには、「顕在意識」のブロックを安全にすりぬける「技法」(臨床催眠)が不可欠です。
  • しかし、臨床催眠だけでは根本解決になりません。「心のOS」の中身を「顕在意識」で理解できる、わかりやすい「理論」(交流分析)が必要です。
  • 【中野式】心理療法は、この最高の「技法」と最高の「理論」を統合した、大人の愛着障害を克服するための科学的かつ革新的な答えなのです。

こんにちは!
公認心理師の中野日出美です。

いよいよ講座の4日目、核心に迫る日です。

3日間にわたり、「大人の愛着障害」の正体とは何か?

そして、「大人の愛着障害」を克服するには、その根本原因である「古い心のOS」のバージョンアップが必要なことを、学んできました。

そして前回は、なぜ従来の心理療法では、「心のOS」を書き換えるのが難しかったのか、その根本的な理由を見てきましたね。

実は、その従来の心理療法の「限界」に突き当り、悩み苦しんだのは、何を隠そう、私自身でした。

かつての私も、深刻な愛着の問題と幼少期のトラウマのフラッシュバックに苦しめられました。

ワラにもすがる思いで、精神科医や臨床心理士などの専門家の助けを求めました。

しかし・・・

何も変わりません。

当時は、自分の「心のOS」が古いことが原因だということさえ、誰も教えてくれませんでした。

私の人生を支配していた古い「心のOS」は、知らぬ間に私の人生をむしばんでいたのです。

私は絶望の真っただ中にいたのです。

「もう変われないのかもしれない・・・」

というその気持ち。痛いほどよくわかります。

でも、どうか、希望を捨てないでください。

今日は、私がその絶望の淵から、いかにして「唯一の答え」にたどり着いたのか?

あなたにも、とても役に立つ話だと思うので、お話ししましょう。

いいですか?

出口のない迷路と一筋の光

絶望の中、私は自分で答えを探すしかありませんでした。光の差さない、出口のない迷路を一人で彷徨うような、孤独な探求の始まりでした。

海外の文献まで取り寄せ、むさぼるように読み、そこに書かれていることを自分の心で試す、という日々でした。

そして、ついに・・・

「これなら、いけそうだ!」というある心理療法の技法に出会います。

入念に準備を進め、自ら試してみたところ、驚くべきことが起きました!

長年私を苦しめてきた、幼少期のトラウマが、劇的に改善したのです。

初めて、「心のOS」が書き換わる感覚を体験しました。

それが「臨床催眠」の技法でした。

しかし、催眠というと

「怪しい・・・」

「本当に大丈夫なの?」

と思う方もいらっしゃるでしょう。

なぜ、催眠状態でなければ、「心のOS」をバージョンアップできないのか?

あなたのスマホを思い出してください。
スマホのOSをバージョンアップしている最中は、他のアプリを使えません。

なぜなら、全てのアプリを動かす土台であるOSを安全に入れ替えるためには、アプリを一時的に止める必要があるからです。

多くの人が、寝ている間に自動でアップデートするように設定しているのはそのためです。

私たちの心も、これと全く同じです。
覚醒している状態、つまり顕在意識という「アプリ」が活発に働いている状態では、その土台である「心のOS」を書き換えることは、原理的にできません。

意識が、危険を察知して、強力にブロックするからです。

では、眠っている間に「心のOS」をバージョンアップできるかというと、そうもいきません。

もし、セラピー中にクライアントさんが完全に眠ってしまったら、心理セラピストは、何もできません。

だから、クライアントさんは、意識を保ちつつ、半覚醒状態ともいえる催眠状態を使って、心理セラピストのサポートを受けながら、「心のOS」をバージョンアップします。

そのために有効な方法が、「臨床催眠」の技法なのです。

この発見に、私は光明を見出しました。
プロの心理セラピストとして独立。

臨床催眠の技法を用いて、多くのクライアントさんの長年の苦しみをいやすことができるようになりました。

心理カウンセリングをする中野日出美

立ちはだかる壁と新たな苦悩

しかし、開業して2~3年が経った頃、良くなったはずのクライアントさんが、また別の問題を抱えて私の元に戻ってくるようになったのです。

ある40代の女性クライアントさんのことは、今でも忘れられません。

長年、摂食障害に苦しんでいた彼女は、私の臨床催眠の技法で劇的に回復されました。私も、本当に嬉しかった。

しかし、2年後、彼女は再び戻ってきました。

そして、涙を浮かべてこう言ったのです。

「娘が、摂食障害になりまして・・・」

私は、頭を殴られたような衝撃を受けました。
臨床催眠は、確かに彼女自身の苦しみをいやした。

でも、それだけでは根本的な解決にはなっていなかった。

なぜなら・・・

彼女自身が「なぜ自分が変われたのか?」を、頭(顕在意識)で理解していなかったからです。
だから、その方法を、最も大切な我が子に教えることができなかったのです。

このままでは、クライアントさんは一生、私に依存し続けることになる。
そして、苦しみのパターンは、世代を超えて受け継がれていってしまう・・・

それは、私が目指すゴールではありませんでした。
臨床催眠だけでは、ダメなんだ・・・

私は、再び暗闇の中に突き落とされたのです。

「自分の古い『心のOS』の中身を、頭(顕在意識)でも理解し、納得した上で、バージョンアップしなければ、もっと深刻な結果を招きかねない」

そう痛感せざるをえませんでした。

そして、私の第二の探求が始まりました・・・

なぜ、交流分析でなければならなかったのか?

クライアントさん自身が、自分の「心のOS」を理解するためには、どんな理論を学べばいいのか?

当時、「大人の愛着障害」という概念はまだありませんでしたが、自分自身の体験や多くのクライアントさんの「心」の奥深くに触れる心理セラピーを積み重ねてきた臨床実践から、次のことを確信していました。

幼少期の体験が根本的な原因となり、大人になった後も、心身の症状や人間関係に悪影響を及ぼしている!

そのため、この問題を解決できる理論には、次の2つの条件を満たしていなければなりません。

  • 幼少期から成人になるまでの「発達」という時間の経過に伴う動的な変化を扱えること
  • 「心と身体の繋がり(心身相関)」をシステムとして説明できること

そして、この厳しい条件を満たしつつ、誰にでも「わかりやすい」という、もう一つの重要な条件をクリアする理論は、世界中にただ一つしかありませんでした。

それが「交流分析」という心理学だったのです。

交流分析は、

  • 人生脚本理論によって、「心のOS」がどう形成されたかという「発達」の物語を解き明かし、
  • 自我状態理論によって、「思考・感情・行動がセットになった一貫した心のパターン」として、「心身相関」の仕組みを、見事に説明できました。

これは、私の臨床での実践にピッタリと当てはまるものでした!

交流分析の人生脚本理論の詳細 はこちらから ▼

こうして、私はついに、最後のピースを手に入れたのです。

バージョンアップ前後の「心のOS」の中身を、誰もが理解できる最高の「理論(交流分析)」
実際に「心のOS」をバージョンアップできる最高の「技法(臨床催眠)」

この2つを統合すること。
それこそが、大人の愛着障害を根本から解決するための、論理的な、そして唯一の答えでした。

【最後の難関】言葉の壁と心のみえる化

2011年、この統合した理論を論文にまとめ、当時、スーパーバイズを受けていた日本の交流分析の権威ある先生に見てもらいました。

そこで、私は衝撃的な言葉を告げられます。

「これは、新しすぎて日本ではほとんど誰も理解できない。英語で世界に発表しなさい」

いやいや、英語で論文を書くなんて・・・

私にはハードルが高すぎます。

日本の大学院に入り、ぜひ研究をつづけたいと思っていたのですが、簡単ではありません。

もう薄々お察しかもしれませんが、臨床催眠という医療機関で用いられる技法でさえ、実をいうと、日本では研究や実践がほとんどされておらず、研究できる環境がほぼないに等しいのです。

仮に研究できたとしても、私が扱っているような催眠中に心の中で起こることを、他の人に見せることは極めて難しいという問題がありました。

つまり、いくら研究論文を書いても、心の中を見せられないため、認めてもらえない懸念がありました。

しかし、2011年に論文をまとめたことによって、人間には「心のOS」があることや「心のOS」をバージョンアップすれば「大人の愛着障害」を克服できるという確信がますます強まったのです。

私は諦めませんでした。

何度も何度も繰り返し、考えつづけました・・・

催眠を使わずに、心の中を見せることはできないだろうか?

そして、ついに・・・

私は見つけました!!

心の中を視覚化し、本人にも他人にも見える化する方法

それが、前回の補足資料の中間的アプローチに書いてある芸術療法を使う方法です。

むずかしい話は省きますが、実は、芸術療法を使っても「心のOS」を書き替えることができます。

芸術は言葉を使わない非言語のアプローチだからです。スマホで言えば、アプリを起動しなければ、OSを書き替えられるのです。

そして、大学院の芸術学部に入学。

TA発達段階コラージュ療法最終的に、博士論文で「TA発達段階コラージュ療法」(『コラージュ技法により視覚化された人生脚本の分析と修正についての研究 ―コラージュ療法及び交流分析からの考察―』)を開発。博士(芸術)を取得しました。

これは、催眠を使わなくても、コラージュという目に「見える」形で、誰もが自分の「心のOS」の存在に気づき、その効果も実証できることを実証した世界にも類がない革新的な研究です。

博士論文で実証されたTAコラージュ療法 はこちらから▼

この長い旅路を経て、私は今、確信を持って、この答えをあなたにお届けすることができます。

私が絶望の淵から見つけ出した、このただ一つの答え。
それこそが、【中野式】心理療法の真髄である「愛着再形成療法」なのです。


さあ、いよいよ明日は最終日です。

今日、あなたは「心のOS」を根本から安全に書き換える「方法」が、単なる理論ではなく、一人の人間の絶望と葛藤、そして希望の物語から生まれたことを知りました。

もう、一人で悩み続ける必要はありません。
変わるための、確かな道筋は、ここに存在します。

最終日である明日は、この物語が、私だけのものではなかったという「証拠」をお見せするとともに、「知識」を「体験」へと変え、あなたの心の中に、あなただけの「安全基地」を創り始めるための、具体的で、最も重要な「はじめの一歩」についてお話しします。

ぜひ、最後までお付き合いください。
明日、お会いできるのを楽しみにしています。

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