もし、あなたが、医療、心理、教育、福祉分野などの対人援助職であれば、それぞれの分野の専門的な知識やスキルをお持ちだと思います。
その専門的な知識やスキルを、適切に伝えられると、より効果的に援助できます。
それで、相手の方に喜んでいただけます。
そのためには、コミュニケーションの技術が不可欠です。
もしも、コミュニケーションが苦手と悩んでいらっしゃるのでしたら、人とわかりあうためには、最初に何をしたらいいのか、わかるようになるでしょう。
また、カウンセラーやセラピストなどの対人援助職を目指している方にとっても、とても役に立つ内容です。
心理職の私にとって、クライエントさんと深いコミュニケーションをとることは、仕事に欠かせません。
今からその秘訣をお伝えしようと思います。
対人援助のコミュニケーションで、こんなお悩みはありませんか?
もし、あなたが医療従事者で、看護師だとしたら・・・
- 患者さんとたわいない会話ができない
- 言うことを聞いてくれない患者さんがいる
- 職場の複雑な人間関係にストレスを抱えている
もし、薬剤師なら・・・
- 短時間で「正しく」「わかりやすく」薬の説明をするのが難しい
もし、柔道整復師や鍼灸師なら・・・
- 施術には自信があるが、話すのはあまり得意でない
もし、理学療法士や作業療法士なら・・・
- リハビリのやる気を引き出すのが難しい
教育関係者で、教師なら・・・
- 性格も感じ方も一人ひとり違う子どもたちとの接し方がわからない
- クラス内でのケンカ、いじめ、暴力、不登校などにほとほと手を焼いている
- 「モンスターペアレント」と呼ばれる理不尽な保護者への対応に苦慮している
福祉や介護の関係者なら・・・
- 介護施設の中には、様々な職種の人が働いており、上下関係や人間関係が悩ましい
- 利用者の中に、性格が合わなかったり、苦手な人がいたりして、介護や介助に支障がでている
もし、このようなことでお悩みなら、相手に話を聞いてもらう前に、やった方がよいことがあります。
それは・・・
まず信頼関係を作ることです。
「なんだ、そんなことか・・・」
と思われたかもしれませんね。
でも、大切なのは、信頼関係の作り方です。
言葉で言うのは簡単です。
あなたは、話をする時に、どうやって信頼関係を作っていますか?
信頼関係を築くには、もちろん言葉も大切です。
しかし、表情や声の調子、身振りなどの非言語のメッセージの影響の方がずっと大きいのです。
なぜかというと、口では嘘をつけますが・・・
表情や声の調子、身振りには、隠そうとしても本心がにじみ出るからです。
だから、人は相手が信頼できるかどうかを、話の内容よりも、表情や声の調子、身振りなどの非言語のメッセージを無意識に読み取り、確認しようとします。
つまり、言葉のやり取りをする前から、無意識レベルでのコミュニケーションはすでに始まっています。
ここで、しっかり信頼を勝ち取ると、言葉でのコミュニケーションも、上手くいきます。
この無意識レベルのコミュニケーションの
秘訣を学ぶことで、相手の信頼関係を素早く簡単に築けます。
対人援助専門職の方なら、相手の方が、元気になって、笑顔を見せてくれた時、これ以上はない幸せを感じるのではないでしょうか?
様々な壁にぶち当たって、悩みながらも、一緒に苦難を乗り越えたり、学ぶことで、私たちも、成長できる喜びがあります。
人の役に立てたら、嬉しくないですか?
人の心に寄り添うコミュニケーションの秘訣は、1回では、とてもお伝えしきれません。
これから、数日間にわけて、お伝えしていきます。
もし、対人援助の仕事をしていない方でも、コミュニケーションの秘訣が分かれば、仕事でも、プライベートでも、様々な問題を解決することができますね。
では、どうやって、私が心に寄り添う非言語のメッセージを使いこなすようになったのかを、明日、お話しましょう。
私の独自の方法なので、なかなか他所では聞けませんが、あなたがコミュニケーションの達人になるヒント満載の内容になると思います。
ぜひ明日のメッセージをお楽しみに!
今日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。
<追伸>
最後になりましたが、私が大学院で研究していたのは、心理療法の中の芸術療法という分野です。
拙著『それは、"愛着障害"のせいかもしれません。』でも書いていますが、愛着障害というのは、出生から2年くらいまでの間についた深い心の傷が原因と見られています。
しかし、この小さな赤ちゃんの頃に、一体何があったかを、クライエントさんは、言葉で話すことができません。
なぜなら、まだ言葉を覚える前だからです。
そのため、愛着障害には、言葉を使うカウンセリングや心理療法(会話療法とも呼ばれます)では、あまり効果がないと言われています。
そこで、言葉を使わない芸術療法の技法で、赤ちゃんの頃からの記憶を、視覚イメージによる作品として表現する研究をしました。
それにより、自己治癒が促される新しい心理療法の開発へとつながりました。
愛着障害で苦しんでいいらっしゃる方々の魂や心を深く癒すために、これから普及を図っていこうと考えています。